債権譲渡する際の注意点

card-hand02_l取り引き先の経営状態が思わしくなく、売掛金の回収をすることができなくて困っているような場合に、その取り引き先が第三者に対して有している債権を売掛金の支払いに充てさせるという方法を取ることができます。この方法を債権譲渡と呼ぶのですが、そうすることによって別ルートから金銭債権を回収することができるようになりますので、とても便利です。ただし、この方法をより実効性のあるものとするためには、いくつかの注意点があります。一番大切なのが対抗要件を備えておくことです。この対抗要件には、債務者に対するものと、債務者以外の第三者に対するものの2種類があります。譲渡された債権の履行を確実に受けるためには、まず何よりも債務者に対する対抗要件を備えておく必要があります。対抗要件を備えるためには、債権の譲渡人から債務者に対して債権を譲渡したことを通知するか、債務者がそれを承諾する必要があります。この通知や承諾を単に口頭で行っただけではダメで、必ず確定日付のある文書によることが求められています。実務的には、譲渡人から債務者に対して内容証明郵便で譲渡通知書を発送するという方法がよく取られています。この譲渡の通知もしくは承諾によって、債務者の二重弁済の危険が回避できますし、債権を譲渡された側も確実に債権を回収できるようになります。

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